車椅子に採用されているタイヤをそれぞれ種類別に徹底比較
クッション性が高く乗り心地の良い最もポピュラーなエアータイヤ
エアータイヤは自転車と同じようにタイヤとチューブで構成されています。自然に空気が抜けてしまうので、定期的に空気入れで空気の補充をしましょう。空気が抜けるとブレーキの利きが悪くなることがあり、事故の危険性も高まるかもしれません。
エアータイヤはメンテナンスに多少の手間はかかるものの、軽くてクッション性に優れているので、振動が少ない乗り心地が特徴です。長時間車椅子に乗る人や、乗り心地を重視したい人はエアータイヤの車椅子を選ぶと良いでしょう。
空気を入れる手間やパンクの心配が不要なノーパンクタイヤ
ノーパンクタイヤは空気の代わりに樹脂が詰まっているタイヤなので、パンクの心配がありません。樹脂の分、エアータイヤより重く、クッション性もありませんが、近年はタイヤの性能が向上し、乗り心地がよいノーパンクタイヤも増えています。
空気入れなどのメンテナンスが必要ないため、介助する人の負担が少ないタイヤといえます。車椅子を使う頻度が低く、収納しておくことが多い人は、タイヤの空気が抜けず、傷みにくいノーパンクタイヤの車椅子がおすすめです。
2種類のタイヤの選び方
クッション性があり、乗り心地のよいエアータイヤは、外出が多い人におすすめです。ノーパンクタイヤより軽く、多少の段差がある道でも快適に乗ることができます。
一方、屋内での利用が多い人におすすめなのが、ノーパンクタイヤです。クション性はエアータイヤに劣るものの、屋内なら乗り心地に大きな問題はないでしょう。重量があっても、室内なら持ち運びのしやすさはそれほど重視されません。長期間使わなくても劣化が少なく、収納がしやすいことも魅力です。